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網膜硝子体手術
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黄斑上膜、黄斑前膜、網膜前膜、網膜上膜
- Q 黄斑上膜と診断されました。
どの時点で手術を受ければよいのでしょうか。 - A 視力低下の自覚・歪みの自覚、
などがある場合に、黄斑上膜に対して
硝子体手術を行います。
症状が出たら、すぐに手術を受けるほうが
術後の視力回復は良いと思います。 - Q 貴医院では黄斑上膜を短い期間で
治療していただくことは可能でしょうか? - A かみづる眼科では、
日帰りで黄斑上膜(網膜上膜、網膜前膜、黄斑前膜)
の硝子体手術を行っております。
通院予定は、術前に1回と、術後は通常は
手術翌日、翌々日、
それから徐々に間隔を開けて
経過観察することになります。 - Q できれば手術を早い時期にしたいのですが
可能でしょうか? - A 硝子体手術は毎週火曜に行っております。
ご都合に合わせ手術日を選んでください。 - Q 入院と日帰りで
手術内容に違いはありますか? - A ありません。
- Q 黄斑上膜の日帰り手術に
伴うリスクはあるのでしょうか? - A 日帰りと入院、それぞれで
行う手術に伴うリスクに大きな差はないでしょう。 - Q 日帰り手術が可能とのことなのですが、
手術後一人で電車に乗って、
家まで帰ることができるでしょうか? - A 電車での通院は十分可能です。
- Q 術前の注意点は何ですか?
- A 術前は1週間
しっかり抗生物質の点眼をすることが重要です。 - Q 手術当日、
家族などの付き添いが必要でしょうか? - A 付き添いの方がおられれば安心ですが、
おられなくても大きな問題はないでしょう。
付き添いなしで手術を受けに来る方も
多くいらっしゃいます。 - Q 手術に要する時間の事ですがどのくらいかかりますか?
- A 単純な硝子体手術のみを行う場合は、
10~15分の手術時間を想定しています。
白内障手術を同時に行う場合は
プラス10分程度となります。
術中に網膜剥離などが見つかった場合などは、
1時間半~2時間の時間を要する場合もあります。 - Q 費用はいくらくらい必要ですか?
- A 黄斑上膜手術の場合、手術代が、70歳以上の方で
1割負担で1万4千円、
3割負担で57600円
となります。
69歳以下の方の場合は、人によって上限額が決まっていて、それ以上自己負担が要らない場合があります。
区役所や勤務している会社の健康保険組合にお問合せしてください。 - Q 麻酔はどんな方法なのでしょうか。
- A 局所麻酔です。
目の下のくぼみに注射で麻酔を行います。
注射前に痛み止めのテープを下瞼に貼り、
なるべく痛くないよう工夫しています。 - Q 黄斑上膜手術のリスクには
どんなものがありますか?
起こった場合、
どのように対処されるのでしょうか? - A 黄斑上膜に対する硝子体手術の合併症として、
眼内炎・駆逐性出血・増殖硝子体網膜症
・一過性高眼圧症・一過性低眼圧症・硝子体出血
・網膜裂孔・網膜剥離・黄斑円孔・などがあります。
眼内炎・駆逐性出血・増殖硝子体網膜症
・網膜剥離・黄斑円孔などに対しては
再度硝子体手術を行う必要があります。
一過性高眼圧症に対しては、
点眼・内服などの投薬治療、
一過性低眼圧症に対しては
眼帯・創口の縫合、網膜裂孔に対しては
レーザー治療、
硝子体出血に対しては
1~2週間の経過観察にて吸収されない場合
洗浄を行います。 - Q 手術後に網膜剥離を起こす可能性は
どれくらいですか? - A 報告されている確率には
ばらつきがあります。当院では0.5%です。 - Q 黄斑前膜という病気の治療は
ネットで調べたところ視力が0.5ぐらいになったころに
手術をするのがいいらしい
ということを知りましたが、
手術のタイミングは視力が低下してからですか? - A 視力のいい段階で(早期に)手術を行えば、
いい視力・歪みの改善が期待できますので、
かみづる眼科では視力が1.0でも
患者さんが歪みなどを自覚され、
リスクを納得の上で手術を希望されれば
手術を行っています。
0.5でもお困りでなければ、
そのまま経過観察することもあります。 - Q 黄斑上膜の手術は難しいのでしょうか?
- A 非常に繊細なテクニックを要する手術で
決して簡単ではありませんが、
上水流院長はこの手術の経験が豊富で
自信を持っております。 - Q 手術時に黄斑円孔になった時は
再手術が必要ですか、
それとも、同時に手術を行いますか? - A 黄斑円孔になった場合は同時に処理します。
処理方法は内境界膜除去術と液空気置換術です。 - Q 硝子体手術と白内障手術を同時に行うことを
勧められましたが、
白内障がないのになぜですか? - A 硝子体手術を行う50歳以上の方には、
同時手術を行うのが標準的です。
理由は、50歳以上の方に対して
硝子体手術を行った場合、
白内障が進行する速度が
速くなることが多いからです。
これらは実証された論文があります。 - Q 水晶体再建術(白内障手術)を硝子体手術と
同時に施行するメリットは何ですか? - A 同時施行の場合、
切除できる硝子体量が多く、
術前術後の飛蚊症、眼内炎リスクを
軽減できます。 - Q 水晶体再建術(白内障手術)を硝子体手術と
同時に施行するデメリットは何ですか? - A 水晶体再建術を施行すると
ほぼ完全な老眼状態になります。
また、短期的には、左右眼で
明るさや色の見え方に違いがでます。 - Q 白内障の手術も同時に行うとのことですが、
度数の設定などはどのようになるのでしょうか? - A 視力よりも屈折を基準に考えて
眼内レンズの度数を選択することになります。
屈折とは、
目がどれくらい近視なのか遠視なのか、
ということを意味します。 - Q 白内障の手術により調節能力(ピント合わせ)
が失われることによる支障はありますか? - A ほぼ完全に老眼状態になりますので、
遠くか中間か近くかの
どこか一点には焦点が合いますが、
それ以外の場所にピントを合わせるためには
眼鏡が必要になります。 - Q パソコン等を使った事務仕事は
手術後どのくらいたてば
できるようになるのでしょうか? - A 手術翌日から可能です。
白内障手術を同時に行った場合、
前から使っていた事務用眼鏡が
合わなくなっていることがあります。
術後の仕事については、
術前に医師とよく相談される必要があります。 - Q 手術後何日ぐらいで、
車の運転をしても大丈夫になるのでしょうか? - A 手術後数日で可能でしょう。
運転がお仕事で必要な方は、
手術翌日から運転される方もおられますが、
感覚をつかみながら
少しずつ慣れられた方が安全です。
一応、手術後1週間くらいが目安です。 - Q 普通の生活はいつ頃からできますか?
- A 手術後約1週間で日常生活に関しては
ほとんど制限がなくなります。 - Q 手術後の後遺症
(たとえば痛みが残る、眼に異物感が残る、など)
はありますか? - A 白目が出血で赤くなったり、
ごろごろするなどの症状は
術後7~10日でほぼなくなります。 - Q 眼鏡の調整時期ですが、
いつごろがいいのでしょうか? - A 眼鏡作成は、手術後1ヶ月経過して、
度数の変動がなければ、可能となります。
お急ぎで、例えば手術後1週間で
暫定的に作成される方もおられます。
その場合は、
眼鏡の保証期間(があれば、ですが)
を利用し、
術後1か月以降に眼鏡を再作成します。 - Q 術後に今より
視力が上がらない場合もあるか、
見えなくなることはありますか? - A 視力はほとんどの患者さんで改善しますが、
黄斑上膜ができてから
長期間が経過されている方は
改善に時間を要する可能性が高くなります。
ゆがみの軽減に関しては、
視力改善よりもさらに時間が掛かります。
見えなくなる可能性もゼロではありません。
起こる危険性は低いですが、
眼内炎・駆逐性出血・増殖硝子体網膜症などの
重篤な合併症が起こってしまった場合に、
視力が低下する可能性があります。
(以下 黄斑上膜)は
すべて同じ病気で、呼び方が違うだけです。
現場ではこの4つの言葉が
混同されて使われていますので、
すべて表記させていただきました。
当院はこの病気に対し、
豊富な診断と治療の経験を持っております。
上水流院長の黄斑上膜手術経験数は
通算で1000例を超えます。
網膜上膜は、
網膜、すなわち目の奥にある
カメラで言うとフィルムにあたる部分の
一番大切な中心部分(黄斑部)に膜がはって、
物がゆがんで見えたり
見づらくなったりする病気です。
なぜ黄斑上膜が
生ずるのかは厳密には判明していないのですが、
目の中の細胞が長年かかって
網膜の中心部に蓄積して
膜状になったといわれています。
黄斑上膜は
良性の疾患ですが、
張った膜が厚くなってくると
収縮し始めるので、
その時に網膜が引っ張られ、ゆがみます。
そのため物がゆがんで見えるようになります。
視力が落ちたり、物が歪んで見えるようなら
手術を受けたほうが良いでしょう。
「視力は割に出るのだが、それは単に
視力表の輪の開いているところがわかるだけで、
ゆがんで見えるので不便で仕方がない」
という患者さんの訴えを、
手術で解決できれば、
と考えております。
黄斑上膜の説明をします。
正面から目の奥を撮影した
黄斑上膜の写真をお見せします。
黄斑上膜眼底写真
真中に白いもやもやしたものがあることが
お分かりでしょうか。
これでは分かりにくいかもしれませんので、
網膜の断層写真(OCT)を見てみましょう。
まずは正常網膜の断層写真です。
中心部分がやや凹んでいます。
これが正常の状態です。
正常眼底断層画像 A
写真Bが術前のOCTです。
網膜上にある膜(網膜上の赤っぽいところ)
に引っ張られて網膜が膨れているのが
おわかりいただけると思います。
黄斑上膜断層画像B
写真Cが術後4週間のOCTです。
正常網膜と比較すると
まだへなへなしていますが、
だいぶ状態を回復していることが
おわかりいただけると思います。
黄斑上膜断層画像C
黄斑上膜の手術は、
まず眼内の硝子体という部分を
除去してから、網膜上の膜をはぎます
(硝子体を除去しないと、
網膜に到達できないからです)。
ものすごく薄い膜(約100分の1mm)ですし、
網膜がいっしょに破れることもありますので、
すごく難しいですが、
経験豊富な上水流院長は
これを綺麗に処理します。
この疾患は日帰りでの手術が可能です。
黄斑上膜に対する硝子体手術 の よくある質問とその回答
網膜、すなわち目の奥にある、カメラで言うとフィルムにあたる部分の一番大切な中心部分(黄斑部)が欠損してしまう病気です。
放置しておくと、視力が0.1以下になり、元に戻らなくなります。
網膜の断層写真(OCT)で見るとよく分かるので、画像を提示します。
黄斑円孔断層画像A
黄斑部と後部硝子体膜の癒着が体質的に強い人は、
後部硝子体剥離に伴い、
黄斑部の網膜が引っ張られます(硝子体黄斑牽引)。
後部硝子体剥離はすべての人の
40歳から60歳にかけて起こる自然現象です。
黄斑部が引っぱられて、
網膜が一部ひきはがされています。
中心部に裂け目が入っています。視力は0.4です。
黄斑円孔断層画像B
上水流院長が手術施行。術後1ヶ月のOCTです。
綺麗に黄斑円孔がふさがり正常な構造に近づいています。
視力は1.0に回復しました。
- Q 自然に治りませんか?
- A 自然に治ることがありますが、
極めてまれです。
黄斑円孔を生じてから偶発的に
「後部硝子体剥離」が起こると、
一部の人でまれに自然閉鎖します。
後部硝子体剥離とは、
40歳から60歳で多くの人に自然に起こり、
飛蚊症の原因となる正常な現象です。 - Q まれにおこる自然治癒を
待っていてよいでしょうか? - A 黄斑円孔が閉鎖した後の見え方は、
円孔が開いていた期間に反比例します。
一般的には、開いてから半年以内に治した方が
視力が回復しやすいと考えられています。
したがって、もし1年以上待って幸い自然に閉鎖したとしても
視力が充分に改善しない可能性が高くなります。
ですから、自然閉鎖を期待して
待っていて良いのはせいぜい数ヶ月です。
数ヶ月したら、
手術をするかどうか決断せねばなりません。 - Q 放置した場合はどうなりますか?
- A 現状よりも更に視力が低下して
ゆがみも強くなる可能性がある一方、
これ以上進行しないこともあります。 - Q 治療方法は?目薬では治らないのですか?
- A 治すには硝子体手術しかありません。
手術で「後部硝子体剥離」を
人工的に起こしますが、
それだけでは普通は閉鎖しない
(だから自然閉鎖は稀なのです)
と考えられているので、
眼球内の水を抜いてガスで眼球内を満たし、
ガスの力で円孔周囲の網膜を圧迫して治します。
その間の数日から1-2週間は
うつ伏せで過ごす必要があります。
うつぶせは患者さんにとってはかなり大変で
苦痛ですが、
この病気を治すには非常に大切です。 - Q 黄斑円孔.閉鎖後の見え方はどうなりますか
- A 閉鎖することと視力が改善することは
別です。
上に述べたように、期間がたっていると、
閉鎖しても視力は改善しません。
ただし、視力が改善しなくても、
ゆがみが減る場合はあります。
円孔が生じてから数ヶ月以内に治った場合は、
多くが改善します。
矯正視力が1.0まで回復することも
珍しくありません。
しかし、1.0まで回復した場合であっても、
ゆがみが必ず残ります。
もちろん、早期に手術をしたにも関わらず
視力が改善しない例もあります。
その理由として、
・短期間の裂孔でも、
予想以上に網膜が大きなダメージを受けていた。
・片眼の黄斑円孔は両眼で見ていると
自覚しにくいので、
本当は本人が思っているより
以前から黄斑円孔になっていた。
・手術によって網膜へのダメージが生じた。
(手術では網膜へ直接治療を加えますが、
術者が正しい操作をし
ミスをしていなくても、
網膜は非常に繊細なために
手術操作をするだけで
ダメージを受ける場合があります)
が考えられます。 - Q 手術は難しいですか?
- A 後部硝子体膜や内境界膜は
とても薄いため、除去するためには
非常に繊細な技術が必要ですが、
上水流院長はほぼ全症例で
問題なく剥ぐことができます。
硝子体手術は眼球の一番奥に
操作を加えますので、
眼球の手術の中では最も難しいものであり、
術中や術後に予期せぬ合併症が
起こることがあります。 - Q 入院が必要ですか?
- A 術後は下向きの状態であれば
治療効果があり、
坐位や立位であれば治療効果がなく、
仰向けであれば眼内のガスが
目の表面にある眼内水(房水)の出口部分を
圧迫して眼圧が上がるなどの悪影響があります。
ですが、ご家族の介護があって
どうしても家を空けられないなどの事情を
お持ちの患者さんも最近は多く見受けられます。
以前は手術の機会を逸していた
そういう患者さんにも光を与えるために、
当院では日帰り手術を可能としております。
ご希望の方はご相談下さい。 - Q うつぶせはしんどそうなんですが、
ほんとうにしんどいですか? - A 私自身は体験したことがないのですが、
患者さんは
これが一番しんどかったと言われます。 - Q うつぶせならば食事やトイレは
どうするのですか? - A 上記の繰り返しになりますが、
術後は下向きの状態であれば、
眼内に注入したガスの浮力によって
網膜が圧迫されて治療効果があり、
坐位や立位であれば治療効果がなく、
仰向けであれば
ガスが目の表面にある眼内水(房水)
の出口部分を圧迫して眼圧が上がるなどの
悪影響があります。
なので、立位や坐位になることは可能ですので、
心配ないです。 - Q 白内障の手術を一緒にやると聞きました。
私は白内障はないと思うのですが、
ほんとうに必要なのですか? - A 白内障は個人差はあるものの、
ある年齢になれば必ず
多かれ少なかれ出てきます。
少しでも白内障があれば網膜が非常に見づらくて
良い手術がやりにくくなること、
ガスが水晶体が触るために
術後白内障が急激に進行すること
(ガスは水晶体にとっては異物なので、
化学変化が起こります)を考慮し、
通常白内障手術を同時に施行します。
これは後日、
白内障手術が必要とならないようにするためです。
患者さんの最終的な利益をめざしてのものとお考え下さい。 - Q 事情があって入院ができません。
なんとかなりませんでしょうか? - A 入院できないため
治療せずに放置してしまうくらいならば、
日帰りで手術を受けるほうが良いと考えます。
糖尿病網膜症の診断と治療の箇所で - Q 治療の費用はどれぐらいかかりますか?
生命保険で手術給付金が出るのですが、
適応されますか? - A レーザーは
目に過度の負担がかからないよう、
複数回に分けてうちます。
手術の場合は、70歳以上の方で
3割負担で57600円が上限
1割負担で1万4千円です。
初回のみこの費用がかかり、
2回目以降は診察料のみとなります。
69歳以下の方ですが、人によっては上限額が決まっていて、それ以上自己負担が要らない場合があります。
区役所や勤務している会社の健康保険組合にお問合せしてください。
レーザーの場合も手術の場合も、
手術給付金の出る生命保険に加入されている方は
給付金が出る可能性がありますので、
保険会社に相談してみてください。
手術名は、
「K276網膜光凝固術 2その他特殊なもの(一連につき)」
です。
出る場合には、
生命保険会社指定の診断書を
受付に出してください。 - Q 以前他の病院でのレーザーでとても痛い思いをして中断してしまったのですが、なんとかならないでしょうか?
- A かみづる眼科では
最新型のPASCAL(パスカル)という
痛みの非常に少ないレーザーを
導入していますので、
痛みの心配がほとんどなくなりました。
安心して受診してください。 - Q レーザー治療を受けたいのですが、
忙しいのでできるだけ通院回数を
減らすことはできませんでしょうか? - A かみづる眼科では
初診日に即日治療開始が可能です。
パスカルならば2回で両眼のレーザー治療を
終わらすことができます。
通常のレーザーより目への負担が少ない分、
パスカルなら1回で終わらすことも可能と
メーカーさんは言いますが、
やはり1回では目に負担がかかるので、
2回に分けたほうが良さそうです。
ですが、今までは3~4回にわけていましたので、
患者さんの負担が減りました。 - Q 他院でレーザー治療を受けたのですが、
網膜前出血や硝子体出血が止まりません。
なぜですか? - A それは新生血管からの出血です。
レーザー治療は
出血部を焼いて止めているのではありません。
網膜の間引きでバランスを改善することにより、
とうまくいけば
徐々に新生血管が無くなっていき、
出血もなくなるというわけです。
なので、すぐには結果が出ないというわけです。 - Q レーザー治療の直後、
物が紫に見えるのですが、大丈夫ですか? - A 大丈夫です。数時間で治ります。
- Q 他院では手術は2週間入院といわれました。
かみづる眼科では日帰りで可能と言われました。
なんでそんなに差があるのですか? - A 1: 足が悪いので歩けない。
両目とも見えないので家に帰れない。
もともと片眼が見えない人が、
もう一方の目を手術する。
2: 手術後、24時間観察して、
何かあれば即座に対応する必要があるような
全身状態である。
いつ心筋梗塞が起こるかわからない。
などです。
この1,2のどちらかがあれば
入院する必要があると考えますが、
そうでなければ
24時間つきっきりで
ケアしてもらえるわけでもないので、
入院する必要はないと考えます。
黄斑円孔に対する硝子体手術 の よくある質問とその回答
ご説明しましたが、
レーザーで治療しきれない場合は
硝子体手術となります。
硝子体手術というと
硝子体を取るだけの手術のように聞こえますが、
そうではなくて
「硝子体腔内で操作する手術」の総称です。
糖尿病網膜症に対する硝子体手術の目的は、
1 硝子体を除去することにより増殖膜が
硝子体内に生えてくる足場をなくす事、
2 増殖膜を除去し、網膜の牽引を解除すること
3 通常では打てない部分にも眼内から
直接レーザーを追加することにより、
網膜のバランスを改善すること
4 硝子体出血がある場合は、
除去することにより視力を改善すること
5 牽引性網膜剥離がある場合は、
増殖膜を除去して牽引を解除して、
はがれた網膜をもとに戻すこと
などとなります。
いわば、眼内の大掃除をするわけです。
これは、眼球の手術の中で最も難しい手術です。
糖尿病網膜症に対する硝子体手術 の よくある質問とその回答