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加齢黄斑変性症検査と治療
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加齢黄斑部変性症は
非常に治療が難しい疾患ですが、
当院は積極的に治療しております。
加齢黄斑変性症とは、
網膜の中心部(黄斑部)が
いたんでしまう病気です。
原因は可視光線、喫煙、加齢などが
絡み合っていると考えられています。
簡単に言うと、
網膜の中で一番よく使っている部分が、
経年変化でいたんだ状態です。
歳を取り、いたんだものはしかたないので、
治療はたいへん難しいです。
完璧に元に戻るとかは
最初から諦めたほうが良いでしょう。
・加齢黄斑変性の診断
現在は主にOCTという器械を使って診断をします。
正常なOCT画像
正常な眼底画像A
加齢黄斑変性のOCT画像
加齢黄斑変性画像
・加齢黄斑変性症の治療
1.オキュバイトを内服する。
オキュバイトはボシュロム社が発売しているルテインのサプリメントです。
もちろんすべての方に視力回復効果が
期待できるということはないですが、
過去にはオキュバイトの内服のみで
視力が大幅に回復した方もいらっしゃるので、
飲む価値は十分にあると考えます。
また、黄斑部変性症は片眼になると、
ほとんどの場合もう片眼にもなりますが、
オキュバイトはそれを予防する効果も
ある程度は期待できると考えます。
ルテインはいろんな会社から発売されていますし
通販や薬局で買えますが、
オキュバイト以外のルテイン製剤の効果は
検証されておりません。
2.薬物治療
近年アイリーアという治療薬が開発、承認されました。
加齢黄斑変性の原因となる、
脈絡膜新生血管発育抑制の効果があります。
このアイリーアを
白目のところから眼内に注射します。
良く効く薬なのですが、
値段が非常に高いのが難点です。
3割負担で
アイリーア注射の手技料+薬剤費で
約4万5千円
1割負担で
アイリーア注射の手技料+薬剤費で
1万2千円
アイリーアで治療前の
網膜断層画像(加齢黄斑変性画像A)
網膜の下に新生血管があることが分かります。
アイリーアで治療後の
網膜断層画像(加齢黄斑変性画像B)
網膜下の新生血管が小さくなっていることが分かります。
3.禁煙
たばこは加齢黄斑変性にはとても悪いと証明されていますので、
ただちに禁煙してください。
4.黄斑部変性症は可視光線によって
引き起こされます。
●パソコンのやりすぎなど、引き起こされます。
強い光を見すぎる生活をしない
●外に出るなど強い光を浴びる場合は
サングラスを装用する。